11.港区 名古屋を歩こう

電車もお休み・お昼寝ステーション

記事公開日:2005年4月12日

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 いよいよ港区散策も残りわずかとなりました。残すは堀川の東側のみです。どこから散策をスタートするかを地図を見て考えます。大江川河口の北側にある大江町には、港区で唯一の名鉄電車の駅「東名古屋港駅」があります。東名古屋港駅から散策をスタートして、そこから北と南に歩くことにします。名鉄名古屋駅から東名古屋港駅に行くには、名鉄常滑線で大江駅まで行き、築港線に乗り換えて終点の東名古屋港駅まで行きます。築港線はわずか1.5キロの路線です。名鉄名古屋駅から大江駅へと電車で向かいます。

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 大江駅に到着しました。東名古屋港行きは5番ホームです。ところが、5番ホームへ行く通路には電気さえも点いておらず行くことができないようになっています。おかしいなと思い、駅の時刻表を見てびっくり。平日は朝7時と8時台、そして午後4時台から7時台までしか運行していないのです。8時27分を逃したら16時14分まで電車はありません。土休日になるとさらに本数が減り、休日に至っては午前は7時15、30、45分と8時00、15分。午後は4時半と5時13分の2本だけ。1日に7本しか運行されません。電車が運行されるのは朝、夕のみでお昼はずっとお休みなのです。理由を調べてみました。この築港線の終着駅である東名古屋港駅付近には工場しかなく、この路線は工場の通勤客しか利用しませんから、朝と晩しか運転していないのです。ということは、午前11時過ぎに大江駅にやってきてしまった私は、5時間電車を待つか、東名古屋港駅まで歩いていくしか無いということです。

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▲名鉄常滑線大江駅。この駅があるのは南区加福町。
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▲大江駅にはたくさんの列車が待機。
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▲5番ホームへの案内はあるけれど...。

 大江駅は南区なので、駅周辺は南区編で散策するとして、とにかく築港線に沿って1.5キロを歩きます。築港線は不思議なことに、線路の上にもうひとつ線路があります。しかしそれは普通の線路ではありません。上の線路は次第に下ってきて築港線と並行するようになり、東名古屋港駅が近づくと再び高架上になり、駅の上で終わっています。高架にホームは無く、人が乗降することはできません。一体この線路は何なのでしょうか。実はこれ、車輪が無い磁気浮遊式のリニアモーターカー・HSST-100型の実用化に向けて、名鉄、愛知県、HSST社が中心となって1989(H元)年8月に設立した、中部HSST開発株式会社の実験線なのです。2005(H17)年3月に日本初の磁気浮遊式リニアモーターカーとして、地下鉄東山線藤が丘駅と豊田市の愛知環状鉄道万博八草駅を結んで開業した東部丘陵線(リニモ)の車両も、この大江実験線で何度も実験を繰り返しました。この時私はHSSTの実験車両を見ることができましたが、リニモが開業した今、この実験線は役目を終え間もなく撤去される予定です。

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▲下が名鉄築港線。上がHSST大江実験線。
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▲次第に実験線が下がり、名鉄と並行に。
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▲こちらが実験に使われたHSST車両。開業したのでもうお役御免。

 昼間、お客を乗せる電車はずっとお休みをしていますが、この築港線からは、近くの東レの工場や、南を走る名古屋臨海鉄道東港駅への引込み線があり、さらに東名古屋港駅から先にも6号地埠頭まで線路は続いており、鉄道車両の搬入や工場への輸送の面でもこの線路は大きな役割を担っています。昼間の東名古屋港駅には、ベンチでお弁当を広げる工場の方などの姿があります。構内には「終日禁煙」の文字が。昼間は電車は来なくとも終日禁煙です。そして弁当を食べ終わった工場の方はベンチでお昼寝。電車もお昼寝、人間もお昼寝です。

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▲上にHSSTの線路がある名鉄東名古屋港駅。
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▲1つ目の駅ですが、終点です。
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▲「この間は運転いたしません」が7時間も。

 さて、この名鉄築港線の南側に並行している道路は環状線です。東名古屋港駅の前で環状線は終点となり、この先は海になります。環状線は一州町のところにもう一方の終点がありました。そのうち6号地埠頭から4号地埠頭へ海を渡る橋ができて、本当の環状線になる日は来るんですよね!このままじゃ環状線の名に偽りあり!ですよ!いいですか!あ、すみません。環状線の話だけについ...。

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▲ここが環状線もう一方の終点。
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▲右は海のはず。矢印があるということはやっぱり延伸するの?

 では東名古屋港駅から西へ歩き、そこから北に歩いてみます。東名古屋港駅のある大江町交差点には、踏切連動という信号があります。この交差点で道路と交差する線路は、終点であるはずの東名古屋港駅よりも先になりますから、滅多に車両が通ることは無いのでしょう。遮断機は無く信号がその役目も果たしています。西の6号地埠頭方向へ歩くと、左には三菱自動車の古めかしい建物がいくつも並び、右には駐車場とグラウンドがあります。工場には陸上関係のクラブチームを持つところも多く、この日もトレーニングのために走っている人をたくさん見かけました。この先は真っ直ぐ歩くと海なので、日通名古屋南支店のある角を右に曲がって北へ歩きます。

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▲終点の先もまだ線路は続きます。
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▲立派な時計台の三菱自動車。
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▲この先は6号地埠頭。

 すると意外にも右手にポツポツと民家があります。と言っても数軒ですけれども。対する左側には農林水産省の大江政府倉庫があります。そして少し歩くと山崎川河口があり、川に東築地橋がかかります。先ほど民家があったと言っても、このあたりは工場や倉庫ばかりで他に住宅は見当たりません。にもかかわらず「通学路」という標識が登場しました。そして東築地橋を渡った5号地埠頭には、埠頭の先にぽつんと小学校があります。実に不思議な光景です。埠頭の先端にあって海に突き出した形の小学校。環境がいいのか悪いのか判断に迷うところです。右を見ても左を見ても工場ばかり、この東築地小学校に通う子ども達はどこからやってくるのかと思いきや、最近はかつて貯木場だったところにマンションがたくさんでき、生徒数は900人に達しそうな勢いだそうです。

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▲農林水産省大江政府倉庫。備蓄倉庫。
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▲東築地橋で山崎川を渡ると...。
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▲海に突き出た格好の東築地小学校が見えます。

 では再び、お昼寝ステーションの東名古屋港駅に戻り、今度は南方向を散策しましょう。あ、その前に。この東築地小学校からさらに北に歩き、国道23号を越えるとスーパーオートバックスがあります。ドラマ・西部警察の新作の撮影で、役者の運転する車が暴走して観客に突っ込んでしまったというしまった事故をご記憶でしょうか。あのオートバックスです。まあ、堀川に突っ込まなかっただけ良かった...のかな。いや、それはそれで西部警察らしくていい、なんて言ったら怒られますかね。


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