04.北区 名古屋を歩こう

ただいま魔法の修行中

記事公開日:2004年5月5日

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曽根とは街の一歩手前-大曽根

 北区の南東の端にあるのが大曽根地区です。大曽根は現在北区と東区に分断されています。大曽根駅は東区になるのですが、ここにはJR中央線、名鉄瀬戸線、地下鉄名城線、ガイドウェイバス・ゆとりーとラインが乗り入れており、名古屋北東部のターミナルとなっています。

 「曽根」という地名は、あと1里で街に入るという意味があり、城下や市場などから約1里離れた北部の土地に名づけられているそうです。また河川の底根という意味もあります。ここ大曽根は名古屋城から北東にほぼ4キロの位置にあり、なおかつ矢田川が北側に流れていることから両方の意味を兼ね備えています。

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▲大曽根駅を東から見ます。上を走るのはガイドウェイバス「ゆとりーとライン」です。

 現在、駅の西側は雨水調整池の工事が1997(H9)年からずっと行われており騒然としていますし、道路には空き地があり、そこには仮設用ガードレールが散乱するなど区画整理もまだ途中という印象があり雑然としています。まだまだ発展途上という印象があります。駅の東側にはナゴヤドームやメッツ大曽根といった目新しい商業施設もでき、西側の大曽根商店街は「オズモール」と名を変え随分印象が変わったと言います。将来的には雨水調整池の上に立体的な都市公園を整備する計画もあり、名古屋の新副都心となり得る可能性を持つ街です。そんな大曽根を歩きます。

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▲駅の西側は調整池の工事中です。どんな公園になるのか...。 画像 ▲空き地には仮設ガードレールの山。まさか放置じゃないですよね?

魔法がコンセプトの商店街-オズモール

 大曽根駅から真西に歩いていくと、その「オズモール」があります。かつて大曽根商店街だった頃はアーケードのある普通の商店街だったのですが、1989(H2)年に大きく変わりました。大曽根を略して「オズ」そのショッピングモールということでオズモールという名になっています。、「オズ」と言えば魔法。魔法の街というコンセプトで再開発されました。商店街はアーケードを撤廃し、地面はすべてレンガに、そして各商店を三角屋根にしました。さらには商店街を西から歩くと、彫刻がストーリーを展開していきます。魔女が旅立ち、いろいろな人と出会い、そして悪い魔女を退治し、大魔法使いオズと出会います。そして故郷へ帰るという物語です。

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▲「大魔法使いオズ」です。オズはおじいさんのほうですね。 画像 ▲こちらは一番後ろにある「やっと故郷へ」です。街に溶け込んでいます。

 このオズモールは車だけでなく、バイクも乗り入れ不可なところが嬉しいです。安心して歩くことができます。また、商店街の中ほどには、せせらぎが階段状のところをやさしく流れ、たくさんの緑のある休憩スペースが広くとってあり、このときは3歳くらいの子と母親が休憩していました。街並みは15年前に作られたとは思えないほどハイセンスで、とても名古屋の商店街とは思えません。東京、いや外国のショッピングストリートに例えても遜色の無いものとなっています。「魔法の街」というしっかりとしたコンセプトがあったことが良かったのでしょう。名古屋の街にはいたるところに彫刻がありますが、ここほど周囲にしっかりと溶け込んでいる風景はありません。ただ、入口にある筋骨隆々の人たちの像だけはちょっと...。

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▲休憩スペースも広くとってあり、せせらぎの音が心地よいです。 画像 ▲西側にあるオズモールの入口です。建物は皆、三角屋根です。

旧遊郭の面影は-スズラン通り・十州楼

 そのオズモールを抜けると国道19号にぶつかります。その大曽根交差点から「スズラン通り」に入ります。古めかしい虹色配色の門をくぐると昔ながらの商店が立ち並びます。この通りの北側あたりは、中村区の大門や大須といった遊郭街ではありませんが、名古屋の遊郭のひとつがあったところです。直接関係はないでしょうが、そう思わせるようなスナックやキャバレーがあります。また、すずらん公園の北にある数寄屋造りの料理旅館十州楼は国の登録有形文化財に指定されています。大曽根は三菱電機の軍需工場があったことから、戦時中は空襲で狙われることが多く、当時の建物や道路はほとんど残っていないなかで、よく残ったものだと思います。

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▲スズラン通りのカラフルな入口です。 画像 ▲料理旅館十州楼です。総合結婚式場の文字もあります。食事は8000円から。

大衆演劇は満員御礼-鈴蘭南座

 かつて繁華街であったという面影はそれ以外にもあり、スズラン通りの南側には派手な幟を何本も立てている土蔵の建物があります。ここは1954(S29)年に作られた大衆演劇場で、かつてはコンサートや演劇も上演されていましたが、現在は人情劇や喜劇を中心に舞台が繰り広げられています。この日は市川おもちゃ劇団の公演が行われていました。出し物は毎月変わるとのことで、土日は満員御礼が出るほどの盛況ぶりだそうです。

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▲スナックやパブも残っています。 画像 ▲鈴蘭南座です。この日も多くの人が1階で開場を待っていました。

 近くにはナゴヤドーム(東区)もあり、野球・魔法の商店街・キャバレー・元遊郭・大衆演劇。

 大曽根はひょっとすると、大須の様に化ける可能性のある街です。「オズの魔法使い」ならぬ「大曽根魔法使い」。街全体に魔法がかかるには、もう少し時間がかかりそうです。


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