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1「矢田」
きまぐれ急行
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2004.4月 取材 |
尾張万歳は住職がお経を歌ったのが始まり | 長母寺
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芸大・美大専門予備校 | 漸東禅寺・大曽根美術研究所
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ビルたてこもり爆破事件 |
白山神社・矢田商店街
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地元資本で固めてみました | メッツ大曽根
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工場を切り売りしてナゴヤドームに | 三菱電機・ナゴヤドーム
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選手が毎年優勝祈願 |
六所神社
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臨時で止まったのだから急いで急いで | 名鉄矢田駅
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名鉄瀬戸線の矢田駅で下車します。この駅は普通列車しか停車しない無人駅です。駅か
ら線路の北側を西に歩きます。すると、細い道路が急に広がっている所があるのでそこを
右に曲がります。すると木ヶ崎公園とその奥に長母寺があります。木ヶ崎公園は桜の名所
として有名です。ここにも北区の名城公園に続いておかしな看板を見つけました。「ここ
は木ヶ崎公園になります」という予定看板です。とっくに公園は完成しているのに…。名
古屋市は結構こういうところアバウトなのですね。公園がありすぎるからでしょうか。そ
して、北区の如意という地名を名づけた僧がいたのがここ長母寺です。1179(治承3)年に
山田重忠が創建したお寺で、一度荒廃してしまうのですが、1263(弘長3)年山田道園坊夫
妻が母のために再建し、天台宗から臨済宗に改宗、無住国師が開山し長母寺となりました。
無住国師は坐像が寺宝として残されていて国の重要文化財に指定されています。この無住
国師によって「尾張万歳」が始められました。

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▲名鉄瀬戸線矢田駅。反対ホームへはかなりの遠回りを強いられます。 |  |
▲木ヶ崎公園です。まだこれは完成形ではないのかも!? |  |
▲長母寺です。尾張万歳発祥の地。 |
尾張万歳とは、太夫が扇子を持って祝詞を唱え、才蔵たちが鼓を叩いて合いの手を入れ
たり、三味線などの楽器を演奏する舞台芸です。元々は長母寺の雑役をしていた役人に、
法華経をわかりやすく歌って教えたのが始まりと言われています。なかなか陽気なお寺だ
ったようです。現在は知多市の尾張万歳保存会によって伝承されていて、重要無形民俗文
化財に指定されています。

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▲この日は静かに木々に囲まれていました。 |  |
▲境内にはたくさんのお地蔵さんがいました。 |
 | 芸大・美大専門予備校 |
−漸東禅寺・大曽根美術研究所 |
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線路脇の道に戻ると急に道幅が広くなり、南側には漸東禅寺が見え、北側には大曽根美
術研究所という名前からは一体何なのかよくわからない建物があります。実はここ、芸大
美大受験専門の予備校なのです。しかも予備校としての教育にとどまらず、将来プロにな
るために必要な基礎力を身につけさせることを目標としています。デザイン都市名古屋の
将来を担う若者を養成しています。そう言えば、私の小学校時代の同級生が芸大に進みま
したけど、今はイギリスに住んでいるとか。芸術家は名古屋にはとどまらないか…。

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▲漸東禅寺の門です。 |  |
▲本殿は大きく、遠くからも目に入ります。 |
すると右にピカピカのビルが表れます。タカラスタンダードです。ホーロー素材のシス
テムキッチンやシステムバスを製造販売しているメーカーです。それにしてもピカピカだ
なぁと思っていると、「新社屋御招待会」というハッピを来た社員と思われる人がバスを
誘導しています。ここにはショールームもあり年中無休だそうです。なかなか地味なとこ
ろにあるので、PR活動は大変そうです…。

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そして信号を右に曲がると角に白山神社があります。そこから南側の道路には両側に個
人商店が立ち並びます。次第に店が増え、しばらくすると左手に矢田商店街があります。
毎年白山神社の例大祭にあわせて商店街が祭りを行うそうです。ここは旧瀬戸街道だった
ところでその面影を残すお店もあるのですが、旧道上に建物も建っており正確に旧道を歩
くことはできません。商店街の入口には2003(H15)年に「ビル立てこもり爆破事件」のあ
ったビルがあります。あの時はここで見物人も含め複数の死傷者が出ました。そのビルに
心療内科の医院があるのは皮肉ですね。

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▲白山神社。かつてはこの横を瀬戸線が走っていました。 |  |
▲矢田商店街です。旧瀬戸街道の面影を残すお店もあります。 |  |
▲商店街の入口には爆破事件のあったビル。 |
矢田商店街入口のすぐ東には、駐車場完備の大きなショッピングモール「メッツ大曽
根」があります。2002(H14)年にオープンしたばかりの今時な雰囲気なのですが、電器店
のエイデン、スギ薬局、スーパーヤマナカ、コメダ珈琲店と名古屋純血企業勢ぞろいです。
もちろん他にもサイゼリヤやニトリ、ユニクロなども入っていますのでご安心下さい。大
曽根副都心化の起爆剤になるでしょうか。商店街と対決してしまうのではなく、人が集ま
る相乗効果で両方がうまく発展することを願っています。

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▲メッツ大曽根。商店街と共栄できればよいのですが。 |
矢田商店街の入口の向かいにはもう大曽根駅が見えます。大曽根駅自体は東区にありま
す。ここからは名鉄瀬戸線、JR中央線、地下鉄名城線、そして守山区内へと走る高架式ガ
イドウェイバス「ゆとりーとライン」に乗ることができます。改札もそれぞれ近くにあり
乗り換えも便利です。ただ、この中でひとつ不便なのがJRの大曽根駅です。他の3路線は
乗換えが容易なのですが、JRだけは改札からホームがちょっと遠いのです。乗換えが間に
合うつもりが間に合わなかったということがよくあります。お気をつけ下さい。

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▲大曽根駅です。手前に伸びるのはゆとりーとライン。 |
 | 工場を切り売りしてナゴヤドームに |
−三菱電機・ナゴヤドーム |
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大曽根駅の西側には三菱電機の名古屋製作所がドーンとあります。仕事で入ったことが
ありますがその敷地は広く、縦700メートル横500メートルの広さがあります。かつては三菱電機、三菱重工などの工場が今よりももっと大規模に広がっていて、
かつて三菱重工の敷地だった場所を切り売りして出来たのがナゴヤドームです。

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▲三菱電機名古屋製作所。入口の建物は綺麗になりました。 |
ナゴヤドームは、大曽根駅の東にある地下鉄名城線とゆとりーとラインの「ナゴヤドー
ム前矢田」駅からは歩道橋1本で結ばれているのですが、その長さは350メートルと結構あ
ります。この日はその歩道橋ではなく、矢田町10丁目の交差点を南下してみました。する
とナゴヤドームに向かう矢田南デッキという歩道橋があります。その少し南には、中日ド
ラゴンズの選手が毎年シーズン前に優勝を祈願する六所神社があります。

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▲ナゴヤドーム、かつては三菱重工の敷地でした。 |  |
▲陸橋には阪神グッズを売る人が…。 |
六所神社は安産の神様として信仰を集めているのですが、鳥居の横には「がんばれドラ
ゴンズ」「ようこそナゴヤドームへ」という幟が立てられていました。この界隈はナゴヤ
ドームができて様子が変わりました。この日も試合が行われていたのですが、矢田南デッ
キの上ではなぜか「甲子園直送!阪神グッズ」という店を開いている人がいたり、付近の
住民は庭などを駐車場として利用してもらおうと呼び込みに必死です。

そして何より変わ
ったのが、私が通勤に使用している名鉄瀬戸線です。何が変わったのかといいますと、特
に夏場、夜9時頃準急に乗っていると、通常は普通列車しか止まらない矢田駅に停車する
ことがあります。急行と準急は大曽根を出発すると次は小幡まで止まらないのですが、こ
の場合は大曽根駅を出るとこういったアナウンスが流れます。

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▲六所神社には毎年ドラゴンズの選手が優勝祈願に訪れます。 |  |
▲神社の幟もドーム・ドラゴンズ一色。 |  |
▲野球開催日には、庭を駐車場として貸す人が呼び込みをします。 |
「先ほど、ナゴヤドームで試合が終わりましたので矢田に止まります。」

それだけなら他の都市や施設付近の駅でもあるのかもしれませんが、その後の車内アナ
ウンスに笑ってしまいました。まず矢田駅で停車した時、

「ご乗車中の皆さん、ご迷惑をおかけしております。この電車は準急ですが、急遽停車し
ております。運行時間に支障が出ますのでご乗車の方はお早めにお乗りください!」

駅にはナイター観戦を終えた人々がたくさんいるのに、煽る煽る。そしてその後も駅に
止まる度にこうです。

「矢田に停車しておりますので、遅れが出ております。お降りの際はあらかじめドア付近
に立ち、切符、定期をお手元に準備してすぐに車掌に見せられるようにお願いします。」

確かに、夜10時を過ぎると瀬戸線は無人駅が一気に増え、ほとんどの駅では車掌さんが
一人で改札をしなければなりません。しかも通勤客とドームのお客で大混雑。さらに瀬戸
線は複線ではあるものの追い越しがありません。焦った職員さんのアナウンスからは危機
感が伝わってきました。でも、なんか煽られているようでちょっと怖かったりもしました。

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