08.熱田区 名古屋を歩こう

工業地帯に新名所登場

記事公開日:2004年9月14日

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市内三大仏のひとつ4.8mの阿弥陀如来座像-念法寺・雲心寺

 ナムコワンダーシティの近くにある瓶屋橋から堀川沿いを南下すると、右手に念法寺があり、道を挟んだ南側には雲心寺があります。雲心寺は1740(元文5)年にこの地に移建された浄土宗鎮西派のお寺で、阿弥陀如来座像を本尊としています。本尊の座像は1862(文久
2)年に作られたものでその高さは4.8メートルを誇り市内三大仏のひとつといわれています。また、高蔵幼稚園が併設されていてカワイイ時計台が道路に面して建てられています。この時計台、ウサギのキャラクターが2羽いるのですがこれがとてもカワイイ。特に両手を挙げ、花の茎を滑り台にしているウサギの表情がたまらなく、思わず見とれてしまいました。

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▲念法寺は堀川沿いで、川に面して建っています。
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▲高蔵幼稚園のある雲心寺。
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▲このウサギがかわいかった。こういうセンスが欲しい...。

 このお寺の前がちょうど地下鉄名城線の西高蔵駅になります。そして道路を挟んで反対側にはルネッサンスフィットネスクラブがあります。平日の午前中などに通りがかっても結構人が入っていて人気のスポーツクラブのようです。この日も駐車場は満車で空くのを待っている車が並んでいました。

子育ての神様に子どもを預ける-高座結御子神社

 そのルネッサンスの南側にある道路をまっすぐ東に歩いて行くと、木々が生い茂り昼間でも鳥居の中が真っ暗に見える神社があります。高座結御子神社です。この神社は3つある熱田神宮境外社殿のひとつで、尾張氏の祖先である高倉下命を祀っています。古くから子育ての神様として有名で、子預け虫封じの厚い信仰があります。子預けとは、自分の幼い子どもを15歳まで神様に預けるというもので、無事育成と虫封じをお祈りし、15歳になったらお礼参りをするものです。その間は自分の子どもであっても神様にお預けしているので頭を叩いてはいけません。預けられた子どもの名前は台帳に登録され、毎月無事成育の祈願祭が行われています。

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▲ルネッサンスフィットネスクラブは人気スポーツクラブ。
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▲遠くから見ると、高座結御子神社は闇の中。
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▲近づいて見ても闇の中。

 この子預け虫封じとは別に「高座の井戸のぞき」でもこの神社は全国的に有名です。夏の土用の入りの日に境内にある御井社の井戸を覗くと、カンシャクの虫封じになるといわれています。ここは覗くのであって、井戸の中に子どもを預けるわけではありませんのでご注意を。他にも境内には高座稲荷社が祀られています。この稲荷社は太閤出世稲荷と呼ばれています。それはかつてこの社に幼い秀吉が母とともに参詣し、母は我が子の出世を祈ったと伝えられているからです。商売繁盛にもご利益があり、この日もお参りをする人がたくさんいました。もちろん私もしっかりお祈りしました。立身出世できますようにと。もちろんそれは会社の中での出世ではなく、世の中での出世です。天下統一とは行かないまでも。

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▲鳥居をくぐりずっと歩いていくと、奥に井戸があるのが見えます。
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▲本殿。緑の静寂に包まれています。
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▲高座稲荷社には無数の赤鳥居。

 他にもこの神社の境内には古墳・貝塚があります。この一帯に一大貝塚群が発見されたのは明治の末年のことでした。弥生土器と石器の共存が実証され、華麗な彩色の土器が出土しました。周囲には他にも東海地方最大の前方後円墳である断夫山古墳があります。それは熱田神宮公園にあるので後ほど訪れます。

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▲別名太閤出世稲荷。もうそれだけで縁起が良さそう。
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▲高蔵貝塚です。弥生土器と石器の共存が実証された遺跡です。

大正生まれの仏教教団-大乗教総本山

 高座結御子神社を後にして東に歩くとJR東海道本線と名鉄名古屋本線が並走する線路にぶつかりますので、それにそって北に歩くと塔のあるお寺らしき建物が見えてきます。その塔はタイなどにあるお寺を思い起こさせます。ここは大乗教総本山。この塔は聖仏舎利宝塔です。大乗教は1914(T3)年に東区清水で興った在家仏教の教団です。孤児、貧窮者、身障者に手を差し伸べることに力を入れ、古くからハンセン氏病患者の救済に取り組んできたことでも知られています。現在ではインドにも別院を持ち、インドに職業訓練学校や小学校を寄贈しています。

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▲大乗教総本山です。遠くからでもすぐにわかります。

鉄工・鋳物・鋼材・油の香り-愛知食肉卸売市場・工業地帯

 その大乗教総本山の向かい、線路の反対側には工業・倉庫地帯が広がっています。500メートルも歩けば新堀川です。新堀川沿いには愛知食肉卸売市場があります。ある意味今ホットなスポットですので、周囲の風景写真を撮るにもドキドキしてしまいます。まぁこれ以上触れるのはやめておきます。そしてその周囲には自動車のマフラーなどを製造している三五の本社工場をはじめ鋳物工場、鉄工所、トヨタ部品の工場や鋼材工場もあり独特な匂いが漂います。食肉市場の南側には、新堀川の対岸である瑞穂区地内にまで広がる上場企業の本社があります。日本ガイシです。碍子とは電線を支持、絶縁するために電柱や鉄塔にとりつける絶縁体の器具で、陶磁器製のものがほとんどです。この日本ガイシは世界一の碍子メーカーで、陶磁器食器メーカーとして知られるノリタケと同じ森村グループの会社です。他にも陶磁器メーカーのTOTO、INAX(現在はトステムと統合)も元をたどればノリタケに辿り着く森村グループなのです。日本における陶磁器産業は名古屋からとも言えるわけです。また名古屋を自慢できるものが一つ増えました。ちなみに日本ガイシの本社は対岸の瑞穂区になります。

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▲新堀川沿いには大企業から、個人経営までさまざまな工場。
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▲愛知食肉卸売市場にはたくさんのトラック。
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▲日本ガイシは工場、オフィスの建物がいくつも。

工場跡地・副都心に巨大ショッピングセンター-イオン熱田ショッピングセンター

 さて、この工業地帯からは産業の空洞化とともに消えた工場があります。それは大同特殊鋼高蔵製作所です。その敷地は日本ガイシに次いで大きく、工業炉の設計製造を行っていました。この工場は2002(H14)年に南区滝春町にテクノセンターとして移転し、そして名古屋の副都心金山からほど近いこの場所に、広大な敷地が生まれたのです。大同特殊鋼はここにイオン熱田ショッピングセンターを誘致しました。2003(H15)年7月にオープンしたそのショッピングセンターの広さはナゴヤドーム2個分弱。売り場は1階から4階まであり中核のジャスコの他に様々なテナントが入っています。中央は吹き抜けになっていて放感があります。店舗面積が広いためか、スターバックスコーヒーとタリーズコーヒーと
いった同業者が複数入っている太っ腹なテナント構成です。

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▲店舗面積だけでナゴヤドーム2個。駐車場はもう広すぎ。
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▲吹き抜けでも屋根はしっかりあるので雨の日でも傘はいりません。
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▲工場が撤退した場所は他にもあり、地元スーパー「フィール」が。

 その同業者をわざと同じフロアに集めてしまったのが4階の飲食店街です。ここには全国各地の有名ラーメンを誘致。一ヶ所で北海道、横浜の家系、京都、博多とんこつ、そして名古屋の有名店のラーメンが食べられると言うのだから大変です。しかもそれぞれ各地のお店が出店しているので味も本場そのままです。そして同じく4階にはナムコが運営する「縁起町1丁目」があります。ここは今流行りの昭和をテーマにしたゾーンで、駄菓子や洋食といった昭和の味を堪能できるだけでなく、街並み自体が昭和を演出します。もちろんナムコの運営ですからアミューズメントも充実。昭和の空間で太鼓の達人をプレイすれば心も体も昭和に戻れるかも。

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▲全国有名店が出店。ラーメン哲人館。
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▲縁起町1丁目。プリクラコーナーは女性連れ以外の男性入場禁止。

 あ、体は無理か。


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