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日本初は譲れない
(2003-12-13)

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東京を出し抜きたい!

「日本初。」

 これも日本一と並んで名古屋っ子にとっては魅力的な言葉です。名古屋が単独で日本初なら尚更で、普段は絶対見下されている(と名古屋っ子は思っている)東京や大阪を差し置いて、この名古屋が日本初となることは至上の喜びなのです。それでは、名古屋が誇る「日本初」をご紹介しましょう。

 もはや存在が当たり前になってしまったファーストフード。ハンバーガー、フライドチキン、ドーナツ...などなど、日本中に数え切れない程あるチェーンとその店舗。そんなファーストフードが日本に初上陸したのは1970(S45)年。正式な店舗第1号となったのが、その年の11月にオープンしたケンタッキーフライドチキン名西店(名古屋市西区)です。日本のファーストフードの夜明けは名古屋だったのです。

 今でこそ鶏の手羽先が名古屋名物になっていますが、当時はそれほど有名ではありませんでした。それでも、ケンタッキーは徹底した市場調査を基に1号店の立地を選んだのでしょうから、名古屋っ子は鶏肉が好きだとか、よく食べるという統計があったのでしょうか。それとも、名古屋っ子はせっかちで店に入ったらすぐに食事が出て来る店を好むといった調査結果があったのでしょうか。

手に入れた日本初を生かせない

 では、その1号店は今どうなっているのか...。実はこの名西店、既に存在しません。それもここ最近のことではなく、オープンして間もなく、2年2ヶ月後に売上不振で閉店に追い込まれているのです。おそらく、注文のシステムが名古屋っ子に馴染まなかったのでしょう。レジで注文をして、商品を受け取り席へ運ぶ。今では当たり前のスタイルですが、マクドナルドもロッテリアも無かった時代です。「日本初」が好きではあるものの「日本初」に慣れていない名古屋っ子にとって、このアメリカンスタイルを受け入れることは荷が重すぎたのかもしれません。

 ちなみに、正式な店舗と書いた理由はその前に実験店を出店しているからです。それは同年に大阪で開催された日本万国博覧会の会場内です。これは大成功で、なんと1日に280万円の売上を記録しているのです。大阪の実験に大成功し名古屋で大失敗...。とにかく実験はあくまでも実験。ファーストフードの日本初出店は、名古屋なのです。

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