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「あこぎな奴」は、津では褒め言葉?−平治せんべい
(2007-05-08)

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 津市の中心部から程近く、岩田川の河口の南側に「阿漕浦」という場所があります。海水浴場やヨットハーバーがあり、特に夏場は多くの人で賑わいます。「あこぎ」という地名を聞くと、何やら悪いイメージを抱いてしまいます。実はこの阿漕浦、その「あこぎ」という言葉が生まれた場所なのです。だからといってとんでもない「あこぎな奴」が住んでいたわけではありません。そこには悲しい伝説が残されているのです。その伝説は今も語り継がれ、今はおいしい煎餅に姿を変えています。そして津の人々にとっては、「あこぎな奴」というのは褒め言葉になっているようなのです。

 あこぎな奴の悲しい伝説とは、そしてあこぎな煎餅とは一体...?

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 時代は今から約1,200年前に遡ります。この阿漕浦には「平治」という親孝行の男が住んでいました。ある日、平治の母親が病になってしまうのですが、平治には母親を医者に診せるほどのお金がありませんでした。そこで病に効くという「ヤガラ」という魚を毎夜この阿漕浦で獲っては、母親に食べさせていました。しかし当時、この阿漕浦は伊勢神宮に供える魚を獲るための場所で、禁漁区となっていました。

 次第に、阿漕浦の禁漁区で密漁している奴がいるという噂が流れるようになり、取締りが行われるようになりました。そんなある日、平治はとうとう見つかってしまい逃げるのですが、「平治」と、自分の名前が入った笠を海岸に忘れていってしまったのでした。そして平治はそれを証拠に捕まってしまうのです。

 そんな阿漕の平治の笠をかたどって大正時代初期に生まれたのが「平治せんべい」です。

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