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僕はただ、その現実を受け止めることしかできなかった−あいりん地区
(2008-07-09)

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 前回まで2回に渡ってご紹介した、阪堺電車で今池駅へとやってきました。大阪唯一の路面電車として運行している阪堺電車ですが、この区間では地上よりも一段高いところを走っており、今池駅は高架の上にある格好になっていて、周囲にはビルしか見えません。電車には多くの人が乗っていたのですが、この駅で降りたのは私たちだけ。

 今池駅にやってきたのには理由があります。この駅があるのは、西成区萩之茶屋。その住所でピンと来る方もいらっしゃるでしょう。日本最大のドヤ街「あいりん地区」です。

 これまで何度か、訪れてみたいと思ったことがあったのですが、なかなか決断ができず、今回、取材コーディネーターをしてくれた友人が「まかせておけ」と言ってくれたので、やってくることができました。全国から労働者が集まるドヤ街とは一体...。

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駅を出た瞬間に感じる空気

 高架の今池駅を出ると、地上へと下りる階段があるのですが、ホームから一歩外に出た瞬間、それまで全く窺い知ることのできなかった、あいりん地区の空気を吸うことになりました。

「あいりん地区」とは、萩之茶屋1丁目から3丁目とその周辺を指す行政が付けた名称で、あいりんには「愛隣」という字を当てていますが、行政や報道では、平仮名で使われることが多いです。かつては釜ヶ崎という地名だったため、多くの人が今もそう呼んでいます。

 私がこの地区のことを知ったのは、テレビのニュース番組でした。ここには「ドヤ」と呼ばれる簡易宿泊施設があり、全国から日雇い労働を希望する人々が集まっているのです。これまで、小説やエッセイなどでその様子を感じ取ってきたつもりだったのですが、やはり自分の目で見て空気を感じてみたいということで、やってきたのです。

 大阪が抱えている現実のひとつを見ていきます。

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