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挟まれたのは崖と荒波だけじゃなかった-静岡・由比町
(2008-06-26)

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 東京から名古屋へと、東名高速道路を使って帰る際に必ずと言っていいほど私が立ち寄るのが、静岡県由比町にある由比パーキングエリアです。ここはまさに海岸線にあり、海の潮風が運転の疲れをいやしてくれるとともに、富士山を眺めることができるからです。

 由比は旧東海道の時代、難所でした。国道1号や高速道路が走るようになった今でも、由比が難所であることに変わりは無く、悪天候の際には通行止になってしまったり、ひとたび事故が起きると迂回路が無いために大変な事態に陥ります。

 由比はあるものに挟まれているから難所なのです。そして今、由比は別のものに挟まれ、姿を変えようとしています。今回はそんな挟まれた由比をレポートします。

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東海の親不知とは

 片や断崖絶壁、片や荒波の海。その間を通らなければならない道を「親不知(おやしらず)」と呼ぶことがあります。親不知とは、新潟県糸魚川市にある海岸線のことで、山が日本海によって侵食されて形成された断崖絶壁を指してそう呼んでいます。荒れた海と断崖絶壁に挟まれた道を歩く際、その険しさがとてつもなく、親子でさえ親が子に気を配ることができないほどの場所であることを例えていると言われています。(諸説あります)

 病気の父親のもとへと親不知を急ぐ母子を、荒れ狂う日本海が飲み込んでしまう「親しらず子しらず」という歌を、学校で合唱したことのある人は、そのイメージが掴みやすいと思います。

 親不知は北陸道にある難所。一方、「東海の親不知」と言いますと、焼津市の大崩海岸のことを指しますが、歌川広重の浮世絵に描かれた由比の薩埵峠も、東海道三大難所として、同じように親不知と呼ばれたと伝えられています。

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それは昔話ではない

 由比にはその昔宿場町が設けられていて、東海道五十三次の16番目の宿場町として栄えました。現在は、歌川広重の作品を展示する東海道広重美術館が建てられ、1,300点以上の版画が展示されています。

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