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名古屋のラーメン-何でもかんでも主流が味噌というわけではない | 名古屋めし

記事公開日:2006年8月21日

名古屋のラーメン

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スガキヤ
名古屋っ子のラーメンといえばコレ。近年生卵が温泉卵に変わりました。
<名駅> 名古屋エスカ店 テルミナ店<栄> ニュー栄B2店(ニュー栄ビル)<東京> 高田馬場 ほか

 名古屋といえば赤味噌。赤味噌は名古屋の食を語る上で外せないだけでなく、名古屋っ子はおでん、とんかつ、大根など何でも赤味噌をかけて食べるのが普通である。ところが、そんな名古屋っ子がなぜか赤味噌を受け付けないメニューがあるのだ。全国的に見ても、そのメニュー自体には味噌がよく合うはずなのだが...。

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名古屋っ子が赤味噌を拒絶する!?

 名古屋っ子が赤味噌を受け付けないメニューとはラーメンである。ラーメンは札幌、博多、喜多方といったメジャーなところだけでなく、それぞれの地方にご当地ラーメンがある。ダシの取り方が違ったり、麺が独特だったりと各ご当地ラーメンにはオリジナリティがあり、そのラーメンを町興しに活用しているところも多い。全国的に喜多方という地名は、ラーメンの名前としてだけ覚えている人がほとんどと言っても過言ではないはずだ。

 名古屋は食文化が独特である。ところが名古屋には「名古屋ラーメン」が存在しない。いや、なかには名古屋ラーメンと称して創作ラーメンを出している店もあるのだが、それは名古屋ラーメンとして実際に市民権を得るほどまでにはなっていない。ところが、名古屋にはご当地ラーメンが無い、というわけではないのである。名古屋独特のラーメンは存在するのである。一体どういうことか。

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藤一番が一時期メニューに掲げていた赤味噌ラーメン。これはこれでおいしかったですが...定着はせず。ちなみに藤一番は名古屋で人気のラーメンチェーン。

名古屋っ子がラーメンと言ったらコレ!

 名古屋っ子を対象にアンケート調査を行いラーメンのランキングを集計するという企画がテレビや雑誌であると、必ずと言って良いほど1位になるラーメン店が名古屋には存在する。他の地方の場合、こういうアンケートでは大抵有名なこだわりのラーメン店が上位に来ることが多いのだが、名古屋でのその1位はそういうお店では無い。チェーン店である。しかもそのラーメンは1杯たったの280円である。そう「スガキヤ」だ。

 スガキヤは1946(S21)年創業のラーメン店で、名古屋を中心に308店舗を展開している。豚骨ベースの白いスープにやや細い麺とメンマ、チャーシュー1枚、ネギが入っている。箸ではなく大きな先割れスプーンが一緒についてくるのも大きな特徴だ。

 280円という金額は子どもにとっても気軽に食べられる金額であり、名古屋の子どもたちはハンバーガーショップへ行くよりもスガキヤへ行くことのほうが多いといわれている。子どもの頃からスガキヤのラーメンに慣れ親しんでいるため、大人になってもスガキヤの味の呪縛から逃れることは不可能なのである。しかしスガキヤのラーメンはあくまでもスガキヤの味であり、スガキヤ以外では食べることはできない。やはり名古屋ラーメンとは言えない。

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カップヌードル赤味噌味
日清食品と地元放送局CBCが共同開発し数量限定で配られたものの商品化されず。

名古屋名物・台湾ラーメン

 それとは対照的な名古屋のご当地ラーメンがもうひとつある。それは「台湾ラーメン」である。最近では名古屋っ子の間で常識となってきたが、この台湾ラーメンは台湾には存在しない。どのようなものかと言うと、ひき肉とニラ、長ネギそしてニンニクを唐辛子で辛く炒めたものを醤油ベースのラーメンにかけたものである。その辛さは尋常ではなく、初めて食べたものは必ず咳き込む。

台湾ラーメンでおすすめなのは味仙<今池> 本店<矢場町> 矢場店<セントレア> セントレア店 ほか

 台湾ラーメンは「台湾料理・味仙」が開発したものであるが、その味が名古屋っ子にマッチしたのか名古屋じゅうに急速に広がり、現在の名古屋では大抵どこの中華料理店でも台湾ラーメンを食べることができる。さらには、すかいらーくグループのチェーン店「バーミヤン」が名古屋に進出した際には台湾ラーメンをメニューに掲げたほどである。

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寿がきや食品のカップ台湾ラーメン
インスタントラーメンにも台湾ラーメンがあるのが名古屋。

名古屋のラーメンは方向性が違う

 名古屋では塩ラーメンや味噌ラーメンよりも、坦々麺やカレーラーメン、さらにはベトコンラーメンなど独特なラーメンが主流として大きな顔をしており、名古屋以外からやってきた人は名古屋のラーメン店の看板に驚かされるのであるが、名古屋を代表するご当地ラーメンはスガキヤと台湾ラーメンのふたつと言って良いであろう。

 それぞれ、とんこつベースと醤油ベースというのが意外に思われるのではないだろうか。名古屋っ子が好むラーメンは、赤味噌どころか、味噌ラーメンでもないのである。

 かつて名古屋では赤味噌をベースとしたラーメンを定着させようと、「名古屋ラーメン」としてメニュー開発を行った店がいくつもある。個人のラーメン店だったり、チェーン店だったり、時には放送局と日清食品が提携して試験的に赤味噌ベースのカップヌードルを作ったこともあった。しかし、どれも現在は食べることができない。つまり定着しなかったのだ。

 いつもは何でも赤味噌をかけて食べる名古屋っ子であるが、ラーメンだけは赤味噌を好まないのである。この謎を解くことは私にもできないが、私自身、あるラーメン店で食べた赤味噌名古屋ラーメンを再度食べたいとは思えないのだ。

 名古屋っ子だからといって、何でもかんでも赤味噌を使えば満足する、というわけではないことがラーメンで証明できる。味噌味噌とバカにされることが多い名古屋っ子にとっては朗報となろう。


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