イベントレポート

女流書道家・一ノ瀬芳翠先生の「モテ字講座」とは?

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★書道ガールズの魁、一ノ瀬先生が伝授
★主婦から警察官まで受講「字」に表れる人間性
★字を変えることで自分が変わる

 名古屋を中心に、女流書道家として活躍されている一ノ瀬芳翠先生の「モテ字講座」を見させていただく機会に恵まれましたので、今回はレポートしたいと思います。文字の講座といいますと、いかに見本に近づけるか、いかに上手な文字を書くか...という講座を想像してしまいがちですが、「モテ字講座」というタイトルにもありますとおり、イメージとは全く違う、実に楽しく、文字を書く意識が変わる講座でした。

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書道作家・一ノ瀬芳翠先生とは

 一ノ瀬先生は、書道暦40年以上を誇る書道作家で、書道ガールズの魁として、以前から書道パフォーマンス活動をされており、平和や命の尊さを筆の文字で発信し続けています。

 2001(H12)年にニューヨークで発生した同時多発テロに大きなショックを受けられ、その1年後、名駅前のビルを「イマジン」の歌詞でラッピングし、名古屋から平和のメッセージを発信しました。ビルの窓ひとつひとつの文字を書き、ビル全体からメッセージというそのインパクトは大きく、新聞の1面に取り上げられるほどでした。またその後、実際にニューヨークのグラウンドゼロで「愛で世界をひとつにしよう」と鳴海絞りに書かれた筆の文字で、平和を祈念されました。

 他にも、2005(H17)年の愛・地球博にも出展されたり、オアシス21や中部空港(セントレア)での書道パフォーマンスはテレビのニュースでも取り上げられ、この地方で書道パフォーマンスを幅広く展開されているほか、近年は東日本大震災からの復興支援や、教室の講師、お店のロゴ、警察署の表札、大関鶴竜関の大関昇進祝賀記念の化粧まわしデザインなど、幅広い活動をされていらっしゃいます。

 今回取材させていただきましたのは、トヨタカローラ名古屋株式会社主催のイベント「ハッピー・サマーパーティ」で、そのなかのメインプログラム「女流書道家・一ノ瀬芳翠の幸せを呼ぶ書き方講座」です。最近は、パソコンなどの発達であまり字を書く機会が減ってきてはいますが、それでも書かないわけにはいきません。どうしたら字が上手になるのか、それは、見本に近づけるということとは全く違う概念でした。

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字は手段

今回の講座は3部構成となっていました。

・人に好感を与える字を書く
・届いた手紙の字からその人の性格を見抜く
・なりたい性格の字を意識して書き、なりたい自分、に近づく

 まずは受講者に、架空の住所と名前「名古屋市千種区城門一 山田京子様」という文字を、ハガキに書いてもらいます。驚いたことに、これだけの文字をハガキに書いただけで、その人のもつ性格、思考、そして協調性までもがわかってしまうというのです。

 それを一つ一つ解説されていきます。あくまでもこれは占いでもなんでもなく、手の持って行き方で性格が表れてしまうという内容。びっくりしました。

 この講座、基本的には「モテ字講座」なのですが、今回は「幸せを呼ぶ書き方講座」という切り口になっています。一方で、なんと一ノ瀬先生は、警察署で警察官に対しても同様の内容で講座を行っており、その際には、文字から犯人など人間の性格を分析することに役立つ切り口で解説されているというのですから、これは筆跡鑑定ともいえるわけですね。

 逆に、です。先生が仰るのは「字は手段」。文字を綺麗に書く、幸せを呼ぶ書き方をすることで、なりたい自分になれる手段でもあると。「字を書く、汗をかく、恥をかく」。

 結婚式に出席する際、どんなにカッコイイ車にのって、どんなにドレスアップして会場に到着しても、そこで、自分の住所と名前を書く際に、その文字が恥ずかしいものだったら...やっぱり全てが台無しですよね。でも逆に、そこに美しいだけでなく、祝福の気持ちまでもが表れた文字が書けたら...やっぱり粋ですよね。

 講座では具体的に、文字のどの部分をどう書いたら、どういう性格が表現されるのか、ひとつひとつが解説され、これは刺激的でした。

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文字に表れる気持ちと力

 続いては、高村光太郎が晩年の妻・智恵子に書いたという「あなたはだんだんきれいになる」の文字から見た解説。智恵子は統合失調症を患い、自殺を図ったりと次第に病におかされていってしまうのですが、その姿を見てなお、この言葉を妻に贈ることができた高村光太郎の思い。それがいかに文字に表れているのか、今回は受講者が全員女性だったこともあり、思わずため息がもれます。

 そしていかにも名古屋らしいのが、郷土が誇る三英傑の文字から見る性格解説です。実際に残されている織田信長、豊臣秀吉、徳川家康の文字を見比べると、それぞれの生い立ち、性格、信念が実によく、文字に表れているというのです。

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 しかもそれを、それぞれの書かれた文字の、どの部分にどの気持ちが表れているか、具体的な解説には驚かされました。そう考えると、三英傑の誰かのようになりたければ、その部分を自分に取り込んだらなれる...ということなんですよね。

 信長、秀吉、家康の3人がもし暑中御見舞いを書いたら?の比較もとても面白かったです。

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イメージと全然違った

 この講座で、イメージと全く違ったのは、内容はもちろんですがその雰囲気。女流書道家の先生による文字の講座といいますと、てっきりもっと硬い空気を想像していたのですが、一ノ瀬先生のユーモア溢れる流れ、その講座の構成には思わず笑いが何度も出てしまうほど。でももちろんその内容は真剣。笑いを取りながらの講座というところが、違う意味で勉強になりました。

 30分の講座ということだったのですが、先生はスタート時にキッチンタイマーをセット、最後にはその「ピピピ」という音が鳴ったところでまた笑いが漏れて講座は終了。あっという間の30分でした。

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会場から驚きの声

 この講座では、文字のどの部分、どの書き方に、どの気持ちが表れるのかが解説されたわけでして、受講者は最初と最後に2回「名古屋市千種区城門一 山田京子様」という同じ文字をハガキに書く流れでした。

 ひととおり先生の解説を聞いた後、「それでは今日お話した内容を踏まえて、もう一度ハガキに書いてください」と先生が言うと、受講者は。

「そんな、今、話を聞いただけで、字が綺麗になるわけないよね~」と、書く前は言っていたのですが、書き終わると...。

「あれ!全然違うー!!」の声。

 そうなんです。半信半疑で書いた文字。それを、受講前に自分が書いた文字と見比べると、すぐ見てわかるほどに、文字が変わるんです。

 文字に性格が表れるということは、なりたい自分を文字に表現すると、自分が変わるのです。今回取材のはずが、自分もしっかり勉強できてしまい、役得でした。

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 一ノ瀬先生の直近の活動ですが、現在、天白区の荒木集成館にて「文房四宝 書家の机まわり 一ノ瀬芳翠収集品展」が開かれており、こちらも見させていただいたのですが、歴史ある道具から、書道パフォーマンスに使われる迫力の道具まで見ることができます。タイミングがあえば、先生とお話もできますので、とても親しみやすい展示会になっています。こちらは8月4日までです。

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「文房四宝 書家の机まわり 一ノ瀬芳翠収集品展」については、ブログ記事のほうでレポートしております。

 また近いところでは、7月第4土曜日に開催される津島天王まつりの文字や、同じく津島市にオープンの和食料理店の文字プロデュースなども手がけられています。先生が仰るには、見る人が見ればわかってしまう筆の文字、お店の看板だからこそ本物を...。

 まったくそのとおりですよね。筆文字を看板にするのであれば、やはり、本物を掲げないとダメですよね。先生のお話では、なかにはインパクトを重視するあまり、文字が誤字になってしまっている事例も多いそうです。それでは、それを見破れてしまう層の来店は望めませんよね。

 一ノ瀬先生は、店舗用の文字、会社のロゴ用の筆文字にも気軽に応じてくださるどころか、お願いすると徹底応援してくださるので、実に心強いです。私がもし仮に、お店を開くようなことがあったら、絶対にお願いしたいですね。

 さて、これまで先生は、名古屋・愛知のメディアには何度も登場されていらっしゃるのですが、岐阜県のメディアに初登場されます。といいますか、登場してくださいます。

 7月22日(月)、私がパーソナリティを務めます、岐阜中濃エリアのコミュニティFM局「FMらら(76.8MHz)」の「マンデーイレブン」ゲストコーナーに登場していただきます。登場は午前11時40分から。この内容は放送後、インターネットのマンデーイレブン公式サイトで公開になりますので、ぜひお聴きください!

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