イベントレポート

2008年も一触即発!-全国選抜長良川中日花火大会

記事公開日:2008年7月28日

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 このコーナーで、すっかり毎年恒例となっています、岐阜市の花火大会レポート。そこでは火薬だけでなく、マスコミグループ同士の火花が散っていることについて、一昨年、昨年と散々書いてきました。これまでは、岐阜新聞の花火大会からの視点ばかりだったのですが、今年はその前週にある、中日新聞主催の「第52回全国選抜長良川中日花火大会」へと行ってきました。

 私としては、中日花火大会に行くのは8年ぶり。一触即発の現場へと、今年も向かいました。

「今日は大垣です」

 2年前にレポートしましたとおり、岐阜市では昔から岐阜新聞が8月第1土曜に花火大会を開催していたのですが、それに対抗して中日新聞が、1週前の7月最終土曜に同じ場所での花火大会をぶつけてきました。さらにその年から、同じ7月最終土曜に岐阜新聞は大垣市で花火大会を開き、岐阜の花火を巡るバトルは泥沼と化しています。

 従って今年の場合、7月26日の土曜日には、岐阜市長良川河畔では中日新聞が、そして大垣市では岐阜新聞が花火大会を開催し、翌週の8月2日に岐阜市長良川河畔での花火を控える岐阜新聞としては、中日花火については一切触れたくないわけでして、当日の岐阜新聞には1面に「きょう大垣花火」という文字が躍り、ラジオでも「今日は大垣で花火、今日は大垣で花火」と、猛烈アピールです。

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ピカチュウで花火へGO!

 名鉄新鵜沼駅から名鉄電車に乗って岐阜へ、と待っていたら、なんと幸運にもポケットモンスターのラッピング電車「ポケモンダイヤモンド・パール号」(3700系)がやってきました。この車両は3月8日から8月31日まで運行されているもので、今年公開の映画「ギラティナと氷空の花束シェイミ」に登場するシェイミや、ピカチュウ、ポッチャマ、ナエトル、ヒコザルと、おなじみの面々が描かれています。

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 今年のランニング・ピカチュウ号、昨年のポケモンラッピング電車大集合と、レポートしてきましたが、実はポケモン車両に乗車するのは初めて。

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 しかも今年は、ラッピングだけでなく車内もポケモン一色。車内の吊り広告がすべてポケモンになっているだけでなく、座席の壁面や天井なども全てポケモン仕様。さらにはそれぞれの車両が「ピカチュウとポッチャマ」「ピカチュウとヒコザル」「シェイミ」など、個々のキャラクターを前面に出した構成となっていて、好きなポケモンのいるお子さまにとっては、これはたまりませんね。名鉄沿線に住んでいるにもかかわらず、瀬戸線であるためにポケモン車両に乗る機会がほとんど無い私にとって、かなりラッキーでした。

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世の中今日も花火だぞ!

 話を花火大会に戻します。岐阜新聞としては、今日の中日花火大会を「無いこと」にしていても、岐阜駅に降り立った瞬間に、浴衣姿の人などがたくさんいて、市内はすっかり花火大会ムード。そんななかを岐阜新聞ラッピングバスが走っていきます。もちろん、岐阜新聞のラッピングをしているからといって、それに乗ったら大垣の花火大会に強制的に連れて行かれてしまう、ということはさすがに...無いよね?

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跡形も無い岐阜放送

 名鉄岐阜駅から、長良橋通りを北へと歩いていきます。通りには例年通り、岐阜新聞と中日新聞の花火大会の垂れ幕が交互に掲げられているのですが、今年は変化が。なんと、岐阜新聞の垂れ幕は両面印刷。中日新聞の片面印刷に比べ、一歩抜きん出ましたね。

 そして岐阜市役所を越えると、その岐阜新聞が見えてきます。昨年までは、岐阜新聞と一緒に並んでいた岐阜放送。岐阜放送は昨年11月にJR岐阜駅前の「岐阜シティ・タワー43」4階へと移転、今ではすっかり跡形も無くなっていました。私自身、学生時代には何度も足を運んだ場所だったので、頭では理解していましたが、実際に目の当たりにするとさすがに寂しさがこみ上げてきました。

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例の信号機

 毎年花火大会へはこの長良橋通りを歩くのですが、そこで気になるのが、岐阜新聞本社前にある、針金だけで吊り下げられている歩行者用信号機です。昨年までは明らかに斜めで、地震でも来たら路上にドーンと落ちそうな感じだったのですが、今年は一見するとまっすぐで、お!さすがに直したか?と思ったら...。

 直っていたのは角度だけで、相変わらずの針金固定。でもこれって、傾きだけは直してあるってことは、針金巻きなおした?それとも、自然に傾きがズレて...だったら、これ、そのうち落ちるよ。不安定な信号機だなぁ。これを丸2年放置してるのはなぜなんだろう。やっぱり、目の前にある新聞社に対する当てつけなのかなぁ。

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いつもの場所へ

 名鉄岐阜駅からてくてくと歩き、長良川の堤防までやってきました。例年と同じように、午後6時くらいに遊歩道へと変わり、皆がブルーシートなどを敷いて即席の観覧席となります。しかし、ここまで歩いてくる間もそうですし、現場でもそう感じたのですが、明らかに例年の岐阜新聞花火大会よりも人出が少ない。同年比較じゃないと意味が無いとは思うのですが敢えて書きます。如実に感じるほどでした。だって、簡単に場所取りができましたから。

 これもやっぱり、「今日は大垣」効果?まさかね。

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午後7時15分にスタート

 新聞社同士のアピール攻勢よりも、見る側にとって重要なのは花火大会の充実振りです。例年岐阜新聞の花火大会は圧巻ですが、同じ3万発の中日花火がどんなものか、人出に不安を覚えつつも期待します。

 中日花火大会は、まだ明るい午後7時15分にスタート。しかも「夜の部」のスタートです。この花火大会には昼の部があり、午前9時から午後7時10分までは音花火や、珍しい「彩煙スターマイン」など、明るい時間のための花火が打ち上げられます。

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やっぱり全然違う

 この花火大会は「全国選抜」と謳っているだけあって、それぞれの花火が打ち上げられる前に、誰が作ったのかのアナウンスが入り、さらにはその花火のスポンサーコメントが読み上げられます。これが間延びするのです。しかも、安っぽいスピーカーから花火に合わせて軽い音で音楽が流され、う~ん...という感じです。

 でも、選抜というだけあって、色がとてもあざやかだったり、変わった形だったりと、今まであまり見かけたことのないような花火が多かったのは確かです。

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同じ3万発でも

 以前も書きましたが、この中日花火大会も、岐阜新聞の全国花火大会も同じ3万発です。でも、昼の部もあり、さらには夜の部も1時間半にわたる中日花火と、わずか1時間15分の間に3万発を打ち上げまくる岐阜新聞の花火大会では密度が違います。

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 好みが分かれるところだと思いますが、中日花火大会はひとつひとつの花火を、音楽に乗せてじっくりと見せて、スポンサーコメントをしっかりと聞いてもらう、というスタイル。対する岐阜新聞の全国花火大会は、とにかく次々と休む間もなく花火を打ち上げまくるというスタイルであることがはっきりとわかりました。

公共交通が相変わらず使えない

 それにしても、路面電車を廃止に追いやったのは記憶に新しいところですが、岐阜市というのは公共交通が一見充実しているようで、運用が全くお粗末であることが今回もよくわかりました。普通、こういったイベントがある際には、臨時ターミナルを設けて人が滞留しないように配慮したりしますよね。

 ところが、岐阜バスの臨時バス停は歩道の細い場所にいきなり設けられていて、バスを待つ人々が歩道の半分以上を占め、歩く人が滞留してしまう始末。

 そのすぐ向かいには、岐阜市役所があって、仮設ターミナルを設けるには充分な広いスペースがあるのに、そういったものを活用させる気は全く無いという、岐阜市の行政の心意気がよく伝わってきました。

 ここって本当に岐阜県を代表する県庁所在地なんだろうか。毎年いろんなことでそう思わせてくれる、岐阜市の花火大会でした。

関連情報

第52回全国選抜長良川中日花火大会(中日新聞)

取材協力

KAZ Communications

長良川河畔(岐阜市)MAP

岐阜市 せせらぎ広場

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