そりゃぁドラゴンズだがね

ベテランが決めた!クライマックス[中×ヤ]第3戦 09.10.19

記事公開日:2009年10月20日 更新日:

写真

★ドラゴンズ第2ステージへ!
★ベテラン大活躍・立浪選手スゴすぎ
★ありがとうつば九郎

 プロ野球クライマックスシリーズ、セ・リーグの第1ステージ第3戦を見に行ってきました。3試合制なので、ここまで、初戦はヤクルトが勝ち王手、続く2戦目は中日が勝ち逆王手となり、この日勝ったチームが第2ステージへと進出ということになります。

 シーズン成績は、中日が2位で、ヤクルトが3位だったため、中日は引き分けでも第2ステージ進出です...が、やっぱり勝って決めて欲しいですよね。

 第3戦、ヤクルトの先発は高木投手か、ユウキ投手と見られていたのですが、2人ともインフルエンザに感染。また、2戦にホームランを放った川本捕手、そして衣川捕手と、シーズン終盤でマスクを被ってきた2人のキャッチャーが、マスクを被っていたのに発熱で試合に出場できないという事態に。

 だからといって、そう簡単には打ち負かせないのが今年のヤクルト。本当にヒヤヒヤしっぱなしの試合展開となりました。

ステージイベントはありませんでしたが

 1戦、2戦と土日だったこともあり、両日とも屋外ステージでのイベントがありましたが、この日は平日のためか、はたまた、開催されるかどうかわからない試合だったからか、当初からD-STAGE LIVE!は予定されていませんでした。

 それでもやっぱりいました。東京ヤクルトスワローズのマスコット「つば九郎」。昨日、グラウンド整備の際、抜かれていたセカンドベースの上に座ってベースを隠していたつば九郎。この日はさらにイタズラです。

 セカンドベースを持ちあげて、じわりじわりと外野に持って行ってしまいます。それを見つけたパオロンが、グラウンドの整備員に告げ口。整備員がつば九郎を追っかけるという一場面も。ドアラとはまた違うフリーダムさがつば九郎にはあります。

写真

 そもそも、クライマックスシリーズは「負けたら終わり」という緊張感のなかで展開されるため、マスコットを一切登場させない球団もあるなか、ドラゴンズはいつもどおりで、さらに相手チームとのマスコット交流も受け入れているという点は、あの球団とは全然違いますね。

 3日連続でいると、もうつば九郎がいて当たり前のような錯覚さえします。つば九郎は相変わらずで、チアドラに(肉体的に)絡むわ、デジカメで至近距離から写真は撮るわ、エロツバメ全開です。

 でもまあ、それが、ドーム内の緊張感をほぐしてくれているような部分はありますけどね。

写真

当初とは違うけど予想通り

 ドラゴンズの先発は中田投手。しかし初回から宮本選手と青木選手の連続二塁打で1点を先制されてしまい、ドームの空気は一気に暗くなってしまいます。でも、今日はそんなことは絶対に言ってられませんから、その裏から頑張って応援です。

写真

 対するヤクルトのバッテリーは、由規投手と相川捕手。相川選手は、故障で9月28日の出場を最後に試合から離れており、この日は左脇腹の痛みをこらえての出場だったそうです。キャッチャー2人が発熱でインフルエンザ感染の疑いとなれば、仕方がありません。

写真

 2回表は中田投手が3人で打ち取ります。その裏の中日は、フォアボールが2つ出たものの、5人で攻撃を終了。続く3回表も中田投手は3人でヤクルトの攻撃を終わらせ、初回の先制点が嘘のように、中田投手は安定してきました。

反撃は和田選手

 ドラゴンズが動いたのはその裏、3回裏でした。荒木選手がヒットを放つも盗塁失敗で2アウト。そこでブランコ選手がライトヒットで出塁。すると和田選手がクライマックスで2本目のホームランを放ち、中日が逆転に成功します。ほっと胸をなでおろしますが、といってもまだ1点差。全く安心はできません。

写真

野本選手のビームで阻止

 4回はヤクルトも中日も4人で攻撃を終了。そして5回表ヤクルトの攻撃、2アウト1・2塁から田中選手がライト前に打球を放ち、ナゴヤドームじゅうから「ああ!」と声が出た瞬間、ライトの野本選手の送球がワンバウンドで谷繁選手に届き、畠山選手の生還を阻止!ヤクルトへ傾きかけた流れを一気にドラゴンズに戻してくれました。

写真

ベテランが試合を決めます

 戻った流れはまだ続きます。5回裏、1アウト1・3塁から谷繁選手がライト前にタイムリーヒットを放って1点を追加。

 さらに、先日引退セレモニーを行った立浪選手が代打で登場。見事左中間へ放ち、立浪選手らしい二塁打で2点を追加。5対1とリードを広げてくれました。

 それにしても、立浪選手が打席に立った瞬間、ナゴヤドームじゅうでフラッシュのすごいこと。いや、私もそうですから、写真を撮ることには何も思わないのですけど、フラッシュは...意味無くない?

写真

マスコットを見る余裕ができました

 4点差がついても、まだ全然安心できる雰囲気ではなかったのですが、マスコットたちを見る余裕はでてきました。

 ヤクルトが負けている展開につば九郎はイライラしていたのでしょう...いや、いつものことかな?ポーズを決めたチアドラにアタックして倒します。今シーズン最後の中日ドラゴンズ主催ゲームなのに...。誰だ、あいつを呼んだのは(笑)。いや、勝手に来たのか?

写真

これでもう大丈夫...と思っていた頃がありました

 6回表、中日は河原投手と小林投手が抑え、一方その裏は吉川投手相手に3塁まで進めるも無得点。ネクストバッターズサークルで準備していた井上選手の登場はありませんでした。

 そして7回表、中日は山井投手が3人で抑え、「これはもう大丈夫かも」という雰囲気が漂います。しかしこれはこの回だけの雰囲気に終わるのですが...。

 7回裏には先ほど準備していた、今シーズンで引退の井上選手が代打で登場。見事右中間に二塁打を放ち、ベテランの存在感をまた感じさせられました。しかしこの回はそのヒットが生きず、無得点で終わってしまいます。

写真

ドアラのせい?

 7回裏終了後は、いつものドアラバク転タイムです。勝負の行方を占うと言っているのに、空気が読めず(実は読んだ?)ドアラはバク転失敗。代わりにチアドラがバク転を成功させます。

 するとつば九郎とドアラが揃って観客にお辞儀。両チームのマスコットによるパフォーマンスは、ここがラストですからね。そういうところはさすがしっかりしてます。

写真

 その後、つば九郎は帰り際にバク転...とはいかず、でんぐり返しの大サービス。メタボペンギンにしては、渾身のパフォーマンスです。

まさかの8回

 5対1でこのまま...という願いの中迎えた8回表。浅尾投手が崩れます。福地選手、田中選手に連続でヒットを打たれ、さらに青木選手のヒットで1点、デントナ選手のヒットでさらに1点と5対3まで追い上げられ、続くガイエル選手をフォアボールとして満塁です。

 しかも投球は不安定で、ワンバウンドの球を谷繁選手が必死で取ります。2点差もあるのに、こんなにヒヤヒヤした試合は久しぶりでした。

 でも最後は志田選手をダブルプレーで打ち取り、なんとか2点差は守りました。

写真

 その裏、8回裏には平田選手の3塁打と藤井選手の2塁打でドラゴンズに貴重な2点の追加点。7対3と再び4点差まで広げます。

写真

最後は岩瀬投手の登場で...

 9回表です。ここまでくれば、あとは守護神・岩瀬投手がピシっと決めて...と言いたいところだったのですが、岩瀬投手は前日に1ヶ月ぶりに投げたという状態。しかも昨日は9回表途中からの登板でした。

 その不安が的中。2アウトから、つば九郎と仲の良い福地選手がレフトにヒットを放つと、さらに田中選手が続き1点。7対4です。

 3点差もあれば...普段ならそう思えたでしょうが、この試合に勝つか負けるかで、この先、シーズンが続くかどうかが決まるわけです。すなわちそれば、立浪選手と井上選手の現役での姿が、まだ見られるか、もう見られないかが決まるということです。ファンとしても気が気ではありません。

写真

 さらに宮本選手がヒット。1・2塁とします。頼みます...という気持ちで...最後は、青木選手を見事空振り三振。ゲームセットです。

写真

ファンへの一礼がありました

 試合が終了すると、選手・コーチ陣が全員、そしてドアラまでもがグラウンドに整列して、ファンに一礼です。さらに選手たちは外野席まで行って再び一礼。

写真

 いやホント、見ているファンのこちらが感謝したくなるような、そんな試合でした。

 そんな一礼があったため、ヒーローインタビューのセットをいつ出していいのか、裏方さんたちがタイミングを見計らっていました。予定外だったのかな?

 ヒーローインタビューは、和田選手、谷繁選手、そして立浪選手のベテラン陣。

写真

 これで、中日ドラゴンズは21日(水)から東京ドームで巨人とクライマックス・セ、第2ステージを戦うこととなります。第2ステージへの進出は3年連続。といいますか、この3年間、第2ステージはずっと巨人×中日ですよね。

写真

 第2ステージは6試合制です。先に4試合を勝った方が日本シリーズ進出、ですが、第1ステージとは違って、1位チームに1勝のアドバンテージがありますから、巨人は3勝、中日は4勝する必要があります。

 とにかく、今日の勝利で、まだドラゴンズ戦をテレビで見ることができるという状態になりました。目の前の試合に勝つか負けるかで、この先の道が開けるというこのドキドキ感は、見ている側もたまりませんね。

 そしてこのベテラン大活躍。特に今季引退選手の活躍は、しっかり目に焼き付けておかないと。

写真

 それにしても、シーズンでは負け越した相手ですから当然なのですけど、ヤクルトは強い。インフルエンザという想定外の事態に陥りながらも、ここまでドラゴンズを苦しめるのですからね。

 中日の選手は大丈夫でしょうか...伝染されてないかな...。

 3日連続の観戦は楽しかった!けど、やっぱり、体力的にもお財布的にも、キツいところはありました...正直...。水曜日からの東京ドームの第2ステージは、さすがにテレビ観戦としたいと思います。

関連情報


スポンサーリンク


-そりゃぁドラゴンズだがね

Copyright© TOPPY.NET トッピーネット , 2024 AllRights Reserved.