トッピーの放送見聞録

常滑中継局新設!-テレビ愛知の西三河難視聴も解消

記事公開日:2010年1月5日

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<3回シリーズ>テレビ愛知2010年・地デジ10チャンネルのリベンジ!の2回目です。まずは第1回「犬山南中継局-テレビ愛知にとっては超重要局」からお読みください。

 前回は、犬山南中継局の設置によって、岐阜県境の尾張北部におけるテレビ愛知地上デジタル放送の受信環境が一変するというお話をしました。続いては、知多半島と西三河の状況を見ていきます。

 昨年、東海市のケーブルテレビ局のチラシにこのような記述がありました。

「アンテナ受信の場合はこんな点が心配かも...当エリアにおいてテレビ愛知の電波が弱く、受信に影響が出る地域が一部ございます。」

 そんな知多半島に設置されることになったのが常滑中継局です。常滑にはこれまでテレビの中継局は無く、全くのデジタル新局ということになります。もちろん、さっそく見に行ってきました。

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知多半島は映らないことになっていた

 まずは、デジタル放送推進協会発表による、テレビ愛知の名古屋本局(瀬戸デジタルタワー)デジタル放送エリアを再び見てみます。

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 このように、知多半島の西半分はエリア外となっており、また、瀬戸から距離のある西三河の一部において、受信が困難な場所があると言われていました。

 知多半島については、特にセントレアがエリア外になっていることで、空港での待ち時間にワンセグでテレビ愛知を楽しむことができず、さらには、名古屋の空の玄関口をエリアに収めることができていないのは、イメージとして充分致命傷でした。

 そのセントレアをカバーするようにと、至近距離に設置されるのが常滑中継局なのです。

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NHKよりも飛ばすテレビ愛知

 同じく、デジタル放送推進協会発表による、テレビ愛知の常滑中継局デジタル放送エリアを見てみますと...。

 セントレアはもちろん、阿久比町、半田市、武豊町の一部、さらに碧南市と広くカバーしており、知多半島中央部については完全に、さらに西三河の一部もしっかりとカバーしています。

 ところが、この同じアンテナから送信される、NHK名古屋の常滑中継局は、碧南市どころか、半田市や武豊町すらもカバーしていません。テレビ愛知だけがNHKよりも広範囲に電波を飛ばすという状況になっており、これはテレビ愛知の社長頑張ったなぁ...と言わざるを得ません。

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※デジタル放送推進協会発表による地図を一部加工

 では、常滑中継局の概要です。今回は、何事にも畏れることなく突撃する強さをあやかりたい、このサイト風にお届けします。

NHK 名古屋総合・教育 デジタル
 ..TVA テレビ愛知 デジタル
ぶとうのおいしい大府市から12キロほど南西に行った、とこタンで有名な、愛知県常滑市にある、常滑中継局です。
アンテナのある本宮山は標高86mしかなく、さらに中継局はふもとにあるのにもかかわらず、周囲は見渡せます!
他の広域局については「置局なし」ではなく「非該当」になっていて、将来的には設置があるような気がします。
鉄塔は立派ですが、携帯電話の基地局のような構造になっていて、汎用品を使うことでコストカットしているのかもしれません。局舎は立派なもので、非常入力端子盤もありました。
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Antenna data地上DIGITAL常滑中継局 テレビ

局名 NHK名古屋
総合
NHK名古屋
教育
TVA
テレビ愛知
リモコンキーID [3] [2] [10]
送信チャンネル
(物理CH)
34ch 39ch 26ch
出力 3w
送信アンテナ 4L双ループアンテナ
2段4面

電波が足りない!?

 この常滑中継局については設置までに紆余曲折がありました。当初、総務省から公表された「地上デジタルテレビ放送中継局ロードマップ」では、このデジタル新局「常滑中継局」には、NHKとテレビ愛知だけでなく、東海テレビ、CBCテレビ、メ~テレ、中京テレビのアンテナも設置され、2009年中に開局する予定になっていました。

 しかし、その後ロードマップは更新され、広域4局については「非該当」となったのです。瀬戸からの広域局の電波が、予想以上に常滑でも強く受信できたということもあるのでしょうが、ひとつ理由が考えられます。

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 常滑市は三重県のすぐ対岸にあり、デジタル放送推進協会発表の地図を見ると、しっかりと三重テレビが常滑市など知多半島西側をカバーしています。また、その地図ではエリアになっていないものの、アナログ時代に比べ、事実上10倍に出力をアップした伊勢中継局が、知多半島まで届いているのです。

 そのため常滑では、三重県側の電波を受信することで、東海テレビ、CBCテレビ、メ~テレ、中京テレビ、三重テレビ、そしてNHK津がしっかりと補完できるわけです。ところが、これだと完全に三重県です。テレビ愛知とNHK名古屋が受信できません。そういったことから、常滑中継局はNHKとテレビ愛知だけに絞られたのでしょう。

 さらにもうひとつ考えられることとして、伊勢湾を取り囲む地域には、デジタル・アナログともに中継局がたくさんあり、海上は障害物がないことから予想以上に飛び、使えるチャンネル(周波数)が逼迫しているということがあげられます。本来、県外の中継局を受信させることで、エリアを確保するという手法は、総務省として認めることはできないはずなのですが、周波数が足りない以上、仕方がないのでしょう。

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 実際、この地方では伊勢、蒲郡田原、豊橋など、広域民放の中継局が同じチャンネル(周波数)を使用することで周波数の逼迫に対応しています。デジタル放送ではSFN(Single Frequency Network)という技術を採用することで、同じ放送局が複数の中継局で同じチャンネル(周波数)を使っても大丈夫ということになっていましたが、蓋を開けてみると、蒲郡では大規模な混信障害が発生してしまいました。

 各地でSFNの谷間において障害が発生しており、これを解決するにはさらにチャンネル変更を要することになり、結局周波数が不足する事態に陥ってしまっています。

 これでは、アナログ放送が終了しても結局、使うチャンネル(周波数)は減ることなく、地デジ導入の目的のひとつである「周波数の有効利用」が達成できない可能性があります。

でも、ここまでは既定路線だった

 常滑中継局からはセントレアが目視できます。昨年11月30日に試験放送が開始され、今月28日からは本放送となる予定になっています。これにより、セントレア・常滑市をはじめ知多半島中央部については、テレビ愛知はしっかりカバーできることになりました。

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 いやいや、やっぱりテレビ愛知の社長は頑張ってるなぁ!と言いたいところですが、まだ、まだ驚いてはいけません。

 アンテナ構成や出力などは、テレビ愛知の力で変更された可能性があるかもしれませんが、犬山南中継局と常滑中継局に関しては、当初から設置自体は予定されていたものでした。

 ところがです。

 ここでお気づきの方もいらっしゃると思いますが...カバーできていない場所がまだあるような...そうです。知多半島の南部です。

 常滑市の南、と言いますか、セントレアの南と言った方がいいでしょうか。そこにはかつて「南セントレア市」として合併を目指した、美浜町と南知多町があります。常滑中継局が開局しても、テレビ愛知はここをカバーすることはできません。

 しかし、中継局がいきなり誕生することになったのです。予定に無かったものがいきなり...。

取材協力

なにかな
KAZ Communications

関連情報

常滑デジタルテレビ中継所(愛知・常滑市)MAP

34.877139, 136.872178

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