トッピーの放送見聞録

テレ東ファンが集結?どんな質問が飛び出すか-第39回テレビ東京株主総会

記事公開日:2007年6月22日

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 昨年に続きまして、今年もテレビ東京の株主総会に行ってきました。今年は昨年とは違い、第2位株主から現社長を取締役として選任しないという旨の株主提案が出されていて、ひょっとしたらちょっと荒れて面白い総会になるのではないかと期待しつつ、その反面、総会が延びてその後に予定されているワールドビジネスサテライト小谷キャスターのトークショーが流れたりしたら嫌だなと不安に思いつつ、会場に向かいました。しかしそこに待っていたのは、荒れる総会ではなく、テレ東好きなアツい奴らが集う総会でした。

(※会場内の撮影は禁止でしたので、総会およびトークショーの写真はありません)

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いよいよ迎える「7チャンネル」時代

「デジタル7ch・アナログ12ch」と書かれたテレビ東京の広告看板がたくさん設置されている地下鉄神谷町駅を出て、ホテルオークラへ。途中左手にはテレビ東京の本社があります。昨年は隅田川花火大会の番宣看板が立てられていましたが、今年はポケモンアニメ10周年の看板となっていました。その看板は「12」という立体オブジェ兼時計台に貼られています。かつては「東京12チャンネル」という社名だったこともあり、やはりテレビ東京といえば田舎ものの私でも「12」というイメージです。デジタルでは7チャンネルになってしまうことで、局のイメージそのものが変わってしまうことだけは避けてほしいものです。

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 午前9時半頃に会場に到着。会場のスクリーンや待合室では松丸アナウンサーによるテレビ東京の番組宣伝および事業PRのビデオが流されていました。昨年同様、番組宣伝を繋げたビデオでずっとCMを見させられているような感じでした。そして10時、いよいよ総会の開始です。今回は総会自体の司会に松丸アナウンサーが登場しました。3月末現在の株主数は3,219名、うち82名が今回出席という状況が発表され、監査報告、事業報告と続いていきます。

 事業報告は久保田アナと末武アナ(と思われる)のナレーションによるものでした。

事業報告を詳細に

 放送事業面では「田舎に泊まろう」と「なんでも鑑定団」の番販料金アップや、「李香蘭」など大型特番のタイム収入が好調で、スポットは振るわなかったものの売上は前年比アップ。しかし番組制作費を相当アップしたために利益は大幅減。ライツ事業面では、NARUTOやケロロ軍曹の海外展開や、ドラマ24のDVD販売が好調だったものの、大当たりした映画が無く、さらに不採算イベントがあり、アニメへの出資やIT事業への先行投資でこちらも利益は大幅減となり、連結の当期純利益は前年同期比45.4%減と大幅な減益になったことが報告されました。

 また編成面では、NHKや他の民放キー局が視聴率を下げているなか、唯一テレビ東京だけがゴールデン、プライム、全日の視聴率3部門全て上昇したこと。全日視聴率3.8%、そして3部門の占拠率は開局以来最高であったことが報告され、今後は「経済」「アニメ」「健全なエンタテイメント」の3本柱に「テレビ東京らしいドラマ」を加えた4本の柱にしたいとのこと。

 その後社長から、企業集団の対処すべき課題が報告され、不適切な映像使用があった正月特番についての対策や、「旅・グルメ」「アニメ」「ゴルフ」という得意分野を生かしつつも、更なる視聴率アップを目指し「最良・最強のキー局」を目指すという話があり、議案の説明となりました。

 第2位株主糸山氏から菅谷現社長を取締役に選任しない旨の提案があったため、その代理人から補足説明と質問です。糸山氏の代理人の話を簡単に書きますと...。

総会でのあの人の代理人とのやりとりは

 取締役にしろとか業務提携しろと言っているわけではなく、大株主として扱ってほしいと言っているだけなのに、なぜ菅谷社長は糸山氏を避けるのか、テレビ東京について長期的視野で友好的な関係を築きたいだけであり、菅谷社長が総会までに顔を見せれば委任状を社長に渡すつもりであった。今回の買収防衛策導入について、テレビ東京は糸山氏を敵対的買収者と考えているのか?

 それに対し菅谷社長は。

 挨拶に来れば委任状を渡すというのは初耳。友好的な関係を築きたいというが、ホームページを見ると友好的ではない、ブログであれだけ罵詈雑言を書かれれば、こちらもいい株主とは思えなかった。お互い様ではないか。挨拶について検討はするが即答はできない。ただ、糸山氏のことについては、楽天や村上ファンドやライブドアなんかとは全然違い、敵対的買収者とは全く考えていないということは明確に申し上げる。

 という回答でした。

 続いて他の株主から、今回はたくさん質問がありました。全てではありませんが、いくつかご紹介します。

・社長と糸山氏がもめている理由がわからない。TBS対楽天の場合は提携したい、したくない、フジ対ライブドアの場合は買収したい、されたくないと対立点が明確。しかしテレ東の場合は挨拶に来るだの来ないだの、そんな情緒的なことで株価を乱高下されるのでは我々一般株主はたまらない。乱高下の責任は誰にあるのか。社長の努力で友好な関係を築いてほしい。

→<回答>上場したこと自体、株主の意向を聞きたいということであり、具体的な話は控えたいが...努力する。

 この質問で、会場からは拍手が起きました。全くです。私なんかは特にただテレビ東京が好きで、応援するつもりで株を買っているわけで、なんとかしてほしいものです。

・日経CNBCや地方局でテレビ東京の生放送番組をリピート放送する場合、カットされたり内容を改変されるのは捏造ではないのか。そういうことは法令に違反しないのか。(この質問は長く、しかも何度もされ、株主も会社側も皆イライラしてる様子だった)

→<回答>番組販売先の編成の都合で編集されることはある。何ら問題は無い。具体的な事例があれば視聴者センターにお電話ください。

 正直、どうでもいい話のような気が...。そんなにカットが嫌ならテレビ東京やBSジャパンの生放送で見れいいんじゃないかな。それとも、実際に全然違う内容が放送されたりすることがあるの?

・減益の原因となった番組制作費の大幅増加について、具体的に何が増加したのか。

→<回答>一概には言えないが、人気タレントを多く使い、より豪華なセットにしたり、リサーチを強化したり、ロケにお金をかけ、視聴率アップにつなげたい。

 別に人気タレントをテレビ東京で見たいわけじゃないよな...と思っていたら、こんな質問が。

・テレビ東京の番組は個性があってそこが良いのであり、テレビ東京には他局のようになってほしくない、ギャラの高いタレントが見たくてテレビ東京にチャンネルを合わせるわけじゃない。最近はふと他のチャンネルじゃないかと疑いたくなる時がある。テレ東でみのなんか見たくない。他のキー局のようになりたいのか。

→<回答>他局の真似をするつもりは全く無い。ただ、貧乏学生みたいな番組がたくさんあるのです。それらに奨学金を出すようなものだと理解いただきたい。

 この質問でも会場からは拍手が。アツいですねー。そうですよね。テレビ東京にはいつまでもテレビ東京であって欲しい。安易な視聴率取りに走って欲しくないよなーと思っていたらこんな質問も。

・視聴率視聴率ではなく、テレビ東京にはいつまでも12チャンネルらしくあって欲しい。そして株主優待の番組観覧が10人に1人しか当たらないのは何とかならないか。公開番組がもっと見たい。(会場からちょっと笑い)

→<回答>努力します。

 他にも社外取締役が近い関係の人なので、もっと外部の人を招いてはどうか、退職慰労金制度はやめないのか?といった質問などがありました。

このやりとりでさらに株価あがらないかな

 採決は全て原案どおり可決され、糸山氏の株主提案は否決となり、買収防衛策は引き続き導入となりました。ただ、糸山氏の代理人の発言した内容が糸山氏の本意だとするならば、テレビ東京と本気で友好的な関係を築き、発展に期待しているという思いが伝わってきました。ぜひともいい方向に、というか株価上げて。お願い。

 今回はいかにもテレビ東京ファンという方の発言があり、思わず大きくうなずいてしまいました。こういう株主が増えれば、いつまでも古き良き東京12チャンネルのテイストを残したまま、新しいデジタルのテレビ東京になっていくんじゃないですかね。それを期待したいです。

 総会は11時50分に終了しました。昨年は約1時間でしたから、今回はその倍近くの長さとなりました。ちなみに、系列局増設やエリア拡大といった話は全くありませんでした。

 総会の後は、ワールドビジネスサテライト20周年トークショーです。記事が長くなってしまったので、その模様については次回です。

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