トッピーの放送見聞録

どこまで現実味ある?テレビ東京系列新局構想&株主優待クオカード

記事公開日:2007年6月1日

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 一週間ほど前のことになりますが、今期もテレビ東京から株主優待の現品と案内が届きました。昨年春は、若手女子アナをまるでタレントかのように扱ったクオカードで、秋は小谷キャスターらによるワールドビジネスサテライトの番宣クオカードとなっていました。この春はどんなものが来るのか、またいかにもな女子アナのクオカードかと思いきや、そうではありませんでした。

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2007年春のテレ東クオカードも女子アナ

 女子アナのクオカードには違いないのですが、末武さん、水原さん、倉野さん、前田さんの4人による、知性を感じさせる構図となっていました。これは私の単なる思いなのですが、テレ東の女子アナは容姿など二の次で良くて、他局とは違い、知性派で向上心の感じられる志の高い人であって欲しいと勝手に思っています。

特に末武アナは知性とアットホームさをバランスよく兼ね備えていて、故・久和ひとみさんの遺志を継いだ後継者として、これからのテレ東を牽引していくアナウンサーとしてこれまた勝手に期待しています。

 そして5月31日、テレビ東京ファンとしては驚くべきニュースが流れました。

 テレビ東京の株主優待は、半年ごとに「にっぽんの歌」の番組観覧と、500円のクオカードとなっています。クオカードは春がアナウンサー、秋が番組宣伝というのが恒例になっています。いつの日か男性アナのカードや、菅谷社長のカード、東京12チャンネル時代デザインのカードが来ることをちょっと期待していますが、まあ、普通に考えてそれは無いでしょうね。

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テレ東の放送地域拡大構想!?

 さて、今回流れた驚くべきニュースというのは、テレビ東京系列の新局設置構想を、社長が定例会見で発表したというものです。

 テレビ東京はこれまで、「高効率都市型ネットワーク」を標榜していて、系列局は全国に6局しか置局していませんでした。わが国には全国を100%カバーするテレビ系列というのは、NHKしか存在せず、どこのキー局も100%カバーには至っていませんが、他の系列は20局以上の系列局を配備し、9割以上の世帯をカバーしています。

それに対しテレビ東京系列は6局、それでも人口カバー率は70%近くを誇り、6局分のスポンサー料金で全国の7割の世帯にCMを流せるという点が「高効率都市型ネットワーク」たる所以でした。

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系列6局

・テレビ東京(東京、神奈川、埼玉、千葉、群馬、栃木、茨城)1964(S39)4/12開局
・テレビ大阪(大阪)1982(S57)3/1開局
・テレビ愛知(愛知)1983(S58)9/1開局
・テレビせとうち(岡山、香川)1985(S60)10/1開局
・テレビ北海道(北海道)1989(H元)10/1開局
・TVQ九州放送(福岡)1991(H3)4/1開局

 この6局で13都道府県をカバーしています。このうち、テレビ大阪とテレビ愛知には特殊事情があります。他の大阪のテレビ局は近畿一円(大阪、兵庫、京都、奈良、滋賀、和歌山)、そして他の愛知のテレビ局は東海3県(愛知、岐阜、三重)をカバーしているのに対し、テレビ大阪とテレビ愛知は一つの府県しかカバーできない「県域免許」となっているのです。

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系列局じゃないけれどもたくさん番組を流している局がある

 さらに特殊な事情として、テレビ東京には系列ではないものの、まるで系列局かのように、テレビ東京の番組をたくさん購入してメインコンテンツとして流している局が存在するのです。

テレ東の番組をメインコンテンツとする系列外局

・岐阜放送(岐阜)
・三重テレビ放送(三重)※
・びわ湖放送(滋賀)
・奈良テレビ放送(奈良)
・テレビ和歌山(和歌山)

 通常、テレビ局の系列というのは、キー局が一括して営業活動を行い、地方局の分もスポンサーをとってあげて、系列局にその分のお金を分配する仕組みとなっています。地方局はキー局の番組を流すことで、お金が入ってくるわけです。

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 しかし、これらの系列外局は、テレビ東京の番組を買って流しているわけで、お金を払って、キー局の番組を流していることになります。そのためCMが東京とは異なり、地元のCMとなります。

 つまり、系列局の存在はキー局にとって「負担」となるのですが、これら系列外局はキー局にとって「お客さん」となるわけです。

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 ところが、系列局の存在は負担という面だけではありません。逆にスポンサーが「その地域でCMを流したい」という要望を出す場合もあるわけです。全国隈なくCMを流したいというスポンサーにとっては、テレビ東京系列というのは魅力が少なかったわけです。

放送地域拡大構想の具体的な内容は…

 さて今回、テレビ東京の菅谷社長が31日の定例会見で明らかにしたエリア拡大構想というのは、以下の通りです。

・静岡、仙台、広島への新局開局(静岡が最優先)
・テレビ大阪の神戸市、京都市などへのエリア拡大

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 テレビ東京系列最大の欠点は、東北地区に系列局が全く存在しなかったということです。もし万が一、仙台を本拠地とする楽天が日本シリーズ出場となれば、仙台に系列局を持たないテレ東は絶対に放送できないということになります。広島カープも同様です。そして静岡はエリアとして魅力がある、つまりスポンサーからの要望が多いということで、この3地区への新局計画となったと思われます。

 そしてテレビ大阪のエリア拡大ですが、他の大阪のテレビ局のように、京都、兵庫、奈良、和歌山、滋賀全域への拡大という計画ではなく、京都市と神戸市などとしているのは、先述の「お客さん」である、系列外局との兼ね合いだと思われます。

 当然、エリア拡大にはお金がかかります。新局設置には数十億、テレビ大阪のエリア拡大にも、中継局を数多く設置し、維持する費用が必要になります。現在、兵庫県では全くテレビ東京の番組は流されておらず、京都府でもスポンサーの要望によって京都で流したいという番組のみが流れている状況なので、神戸と京都という構想になったのでしょう。お金を払ってまでテレ東の番組を流したいと言ってくれる、奇特なテレビ局が存在する、滋賀、奈良、和歌山へ、そして三重、岐阜へと莫大な費用をかけてエリア拡大するメリットは、テレビ東京サイドにはありませんから。

どこまで本気なのでしょうか?

 さてさて、このエリア拡大構想、どこまで本気なのでしょうかね。そこまでの費用をかけて、現在の高効率都市型ネットワークを放棄してまで拡大するメリットはあるのでしょうか。そして、テレビ東京の番組を遅れて放送している、全国フルカバーのBSデジタル放送局「BS JAPAN」は一体これからどういう位置づけで何のために存在させることになるのか...。

 6月下旬には株主総会が開かれます。菅谷社長の会長就任、そしてあの大株主の登場と、波乱要素満載です。もちろん私は出席する予定です。

 楽しみ楽しみ。

 しかしよくわからないのが一部報道で、静岡県への拡大方法は、新局設置に限らず、テレビ愛知のエリアを静岡県へ拡大する方法も検討するという話です。名古屋のベッドタウンとなっている岐阜市や多治見市、可児市で映らないテレビ愛知が、伊豆で見られるようになるのかと思うと、この案自体、本当に現実味のある計画として話しているのだろうかという疑問を抱かずにはいられません。

※...三重テレビはメインコンテンツとは言っても比較的割合は少なく、レギュラーの報道番組は一切購入していません。

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